あのね、大事なこと話していい?

今日のブログタイトルは、先月友人がくれた漫画の帯に書かれていた言葉です。

都会のOLだった主人公が田舎に移住し、自然の中で色々なことに気付いていくのですが、そのさりげないひとつひとつに深みがあるのです。東京から軽井沢に移住した自分を時々主人公に重ねながら ほのぼのとした気持ちで、この漫画を私は病院のべッドで読んでいました。

実は私は、2016年の6月に交通事故に遭いました。居眠り運転の対向車が突然、センターラインを超えて正面衝突してきたのです。その事故で肋骨と胸骨の骨折、そして腰椎破裂骨折をし、ボルトで背骨を支える手術を受けました。今回は、そのボルトを抜く手術で入院をしていました。本と一緒に写っているのは、私の背骨を支えてくれていたボルトです。

事故に遭った当時、上の子は2歳でした。上の子も車に同乗しており、チャイルドシートのおかげでムチ打ちで済みましたが、突然母親が離れてしまったこと、ムチ打ちとはいえ痛い思いをさせてしまったこと、やっと退院しても幼い娘を抱っこしてやれないことを思っては、涙を流す日もありました。

でも、

命を落とさずに済んだこと。

背中のボルトが、第二子の出産を守ってくれたこと。

今回の入院中、夫が子どもの世話をマスターしてくれたこと。

家族の愛おしさを実感できたこと。

車に乗れず抱っこもできない期間、娘をベビーカーに乗せて通った保育園。退院後すぐに夏の繁忙期に入ったので、私は毎朝お弁当を作り、6時に娘をベビーカーに乗せて出発し、中軽井沢の駅前でお弁当を広げながら電車に手を振り、7時半の開門に合わせて保育園へ送りました。雨の日や風の日は駅の構内でお弁当を食べました。びしょびしょになりながら保育園に着くと園長先生が「雨の音がいっぱい聴けて良かったね!車じゃなかなか聴けない音なのよ。」と声をかけてくださったことは忘れられません。

他にもたくさん、得る物がありました。

お客様にご心配をお掛けしたくないので、事故のことはお話ししていませんでした。けれど、今回の抜釘手術で一区切りがつきました。そしてリピーターのお客様方の中にも、お辛い経験をされている方がいらっしゃり、一緒に前へ進んでいけたらという思いと決意をこめて、ここに書かせて頂くことに致しました。

今日は大雪の軽井沢ですが、あと2週間程すれば大好きな芽吹きの季節です。新たな気持ちで今シーズンも頑張っていきたいと思います!

※この2冊はペンションのライブラリーに置かせていただきますので、よかったら読んでみてくださいね(^^)

コメント

  1. もむ より:

    はじめまして。質問させてください。ボルト入っている間は腰は曲げられましたか?

    ボルトを、抜いたあとはふつうに曲げられるようになりましたか?

    同じように腰を骨折し、ボルト6本いれて3ヶ月がたったところです。

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